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2005/03/15

はじめてタイの土を踏む(7):自然の宝庫

(今日は昨日からの続きです。)

 ハードスケジュールの上にたくさんの虫たちとのご対面・・・。

 「これでは、はぎ隊長のタイ嫌いにますます拍車がかかったことでしょう・・・」と、普通なら誰でも思いますわね。

 ご期待にお応えできず誠に申し訳ないのですが、このチェンマイ・エコツアーを機として、私はタイ国にハマッてしまったのでありました!
 それも、今ではタイ人のような格好(どんなカッコウだ?)をして街中を時々歩くほど。

 なんでか?
 そうですね、それについてお話ししなくちゃあいけませんね。。。

 最初に挙げるべき「私がタイにハマッた理由」。それは、タイの豊かな自然に出会えたことです。これには初めて訪れたのがバンコクではなくチェンマイだったのが幸いしたかと思います。

 バンコクに次ぐタイ第2の都市チェンマイは、タイ北部の高原地帯に位置し、「北方のバラ」と呼ばれる古都です。
 約700年前の王朝時代に栄えた街は当時の栄華を偲ばせる美しい寺院が点在し、夜はチェンマイ名物「ナイト・バザール」が大勢の人で賑わいます。
 1,000メートル級の山岳地帯に囲まれ、ミャンマー、ラオス、中国との国境も近く、様々な山岳民族が彼らの伝統的な暮らしを今なお続けています。そのため、チェンマイは多民族の文化や芸術が盛んで、首都バンコクとはまた違った独特の魅力があります。

 とまあ、ガイドブック的な説明はこれくらいにして、チェンマイのどこがよかったかを具体的に申し上げましょう。

 ツアー2日目の朝。第2の都市とはいえどこかのんびりした雰囲気が漂うチェンマイを出発し、郊外にあるドイインタノン国立公園へ向かいました。
 街の中心地を抜けた途端、田園風景が広がり始めました。それも、世界に冠たるコメ輸出国だけあって、私が訪れた頃(7月半ば)は緑色の水田地帯がどこまでも広がっていたのです。

 その水田の横に、アスファルト舗装がされていないために土が剥きだしたままの、石ころがゴロゴロと転がっている道。その道を、私たちを乗せた車が土埃を上げながら国立公園まで走り続けました。

 比較的現代っ子、さらには生まれも育ちも田舎も東京である私がこう言うのもおかしな話なのですが、車窓からその水田地帯を眺めていた時、
「ああ、懐かしい。昔のニッポンもこんなカンジだったんだろうなあ」
と心地よい感慨を覚えたのです。
 別の言い方をすれば、日本と同じように米作りを大切にするタイの人たちに私は親近感を抱き始めていたのでした。

 2時間余りのドライブを終え、一行は国立公園でのトレッキングに入りました。

 木々でうっそうとした山道はあいにくの小雨模様のために薄暗く、私はオドオドしながら山歩きを始めました。
 しかし、歩き始めてまもなく、
「ここは日本の屋久島に似ているね」
と同行の人がいうほどの豊富な自然の中に、自分がまさに今いるのだと気づかされたのです。屋久島といえば日本が世界に誇るユネスコ自然遺産。それと同じくらいの自然の中に、自分が今立っているのだと。
生い茂る高山植物に熱帯特有の珍しい植物。小動物に数多くの野鳥たち。そして、時には野生の虎が出没するという・・・(ガイドさんが冗談で言ったのかも知れませんが)。
 山あいの所々ひらけた景色がまた壮大で、
「山歩きに魅せられる人たちは、この景色を見られる爽快さがタマラナイんだろうなあ」
と、山歩き初心者の私が勝手に想像してしまうくらい。

 それは、気の遠くなるような長い年月を誰にも荒らされることなく大切に守られてきた、タイの自然の宝庫でした。その宝庫が、チェンマイからわずか2時間余りの場所にある。。。

 「タイにもこんなところがあったのか・・・」
 タイと聞けばバンコクの交通渋滞と大気汚染しかイメージできなかった私は、自分の想像力がいかに貧弱で、「木を見て森を見ず」であったと思い知らされました。
 そうです、タイは広いのですね。

 同時に、この豊富な自然を国立公園として管理し大切に保護している現地の山岳ガイドやスタッフたちの熱意に触れ、なんだかほのぼのとした気持ちで山道を歩き続けたのでした。

 たしかに、3時間ノンストップのトレッキングは皆について行くのが大変でした。けれども、もしここに来なければ、自分の視野の狭さにその後しばらくはまだ気づかなかったことでしょう。
 なにより、マイナスイオンたっぷりの山歩きでいい汗をかき、とにかく気分は「スカッとさわやか」(古いかな、この表現・・・)。

 おかげで、その晩、自由自在に飛び回る虫たちの下、寝返りも打てないベッドで寝るハメになっても、実は私は朝までぐっすり熟睡していたのでした(「なんだ、アンタ結局どこででも寝られるじゃん」って? へへへ。。。)。

(この続きはまた明日。。。)

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